PDCB製造設備
化学分野
概要
パラジクロロベンゼン(PDCB)は防虫剤の原料や、エンジニアリングプラスチックであるポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂の原料として使われており、今後世界で継続的な需要が期待される化学品の一つです。
本PDCB製造設備は、日本軽金属㈱殿からの供与技術である反応・蒸留工程と、月島機械がもつ晶析・精製工程を効率化した「溶融晶析精製設備(4Cプロセス)」を組み合わせた高純度のPDCB製品を高収率で製造可能な最新の設備です。
設備は大きく3つの工程から成り立っています。まずはベンゼンを触媒存在下で塩素化する反応工程、続いて生成したPDCBを濃縮する蒸留工程、最後に不純物を除去してPDCBを高純度化する精製工程となります。
月島機械ではこれらの工程を効率的に組み合わせることで純度99.99%のPDCBを連続生産できる設備を提供しています。