流動層乾燥機
乾燥
原理
熱風を直接原料に接触させて乾燥させるタイプ(直接加熱型)の乾燥機です。加熱された熱風を分散板から均一に吹き上げることで、分散板上の原料が流動化され、流動層内の原料と熱風は完全混合状態になります。流動層の一端より供給された原料は流動層に入り、ただちに完全混合状態になり、熱風と接触することで乾燥しながら他端より排出されます。また、流動層内に蒸気等の熱媒により加熱される加熱エレメントを入れることで熱風量を減らして、乾燥熱量を加熱エレメントで補う運転(直接加熱乾燥+間接加熱乾燥)も可能となります。
特長
均一な品質
特殊構造の分散板を採用することにより、均一な流動状態の形成が可能であり、乾燥ムラの少ない製品が得られます。
滞留時間調整が容易
排出量の制御により、流動層高の調整が可能なため、滞留時間が任意に取れます。
容易なメンテナンス
内部に稼動部分がなく、シンプルな構造です。
高い熱効率
内部に加熱エレメントを設置することにより、装置容量を小さくし、流動ガス量が低減でき、高い熱効率が得られます。
適用例
ABS樹脂、ポリカーボネート、テレフタル酸、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリル樹脂、飼料、大豆粕、糖類、食塩、L-リジン、アジピン酸、硫安、ぼう硝、硫酸銅、アジ化ナトリウム、塩化カルシウム、炭酸カリ、炭酸ナトリウム、尿素、石炭、その他の物質でも多数実績があります。