水道事業
概要
自治体で運営してきた浄水設備の更新事業に対応するため、民間のノウハウを活用してより効率的な施設整備・運営の推進をするための官民連携事業を行っており、その事例を紹介します。
寒川浄水場排水処理施設特定事業
日本初の上下水道PFI事業
神奈川県企業庁が老朽化した寒川浄水場の排水処理施設(脱水施設)の更新を行うに当たり、事業に必要な資金調達を含め、民間の経営能力、技術能力等を活用して、(1)より効率的かつ効果的な施設整備・運営の推進、(2)浄水スラッジの処理に伴い発生する浄水発生土の再生利用の長期安定化を図ることを目的として、PFI法に基づき事業化されたものです。
犬山浄水場始め2浄水場排水処理及び常用発電等施設整備・運営事業
浄水場排水処理施設の更新と、常用発電設備および太陽光発電設備を組み合わせたPFI事業
愛知県企業庁が運営する犬山浄水場および尾張西部浄水場の老朽化した排水処理施設(主に汚泥脱水設備)を更新するとともに、犬山浄水場に発電設備(常用/非常用 発電設備、太陽光発電設備)を新設することで、電力需給の緩和に貢献するとともに災害時における対応力を強化した浄水場として再構築するPFI事業です。
箱根地区水道事業包括委託(水道事業運営に係る包括委託業務)
更新工事を含めた長期の水道事業包括委託
奈川県企業庁は、民間企業が国内・海外の水ビジネスに参加できるよう支援する「かながわ方式による水ビジネス」の確立を目指しており、本事業はその取組みの一つとして、箱根地区における県営水道事業を民間企業へ包括委託したものです。委託内容は、窓口業務、料金徴収等のお客さま対応や浄水場の運転管理、保守点検等、さらには水道施設工事の発注・施工を含む水道事業に係る業務全体であり、更新工事を含めた広範囲の水道事業となります。
本事業受託にあたり、特別目的会社である「箱根水道パートナーズ(株)」を設立し、神奈川企業庁から継承し会得した技術・運営ノウハウを地元に還元しつつ、民間ノウハウとの更なる融合を進めています。委託期間についても、第1期に引き続いて第2期も受託し、安定的かつ効率的な水道サービスを継続して提供しています。
福山市水道施設運転・維持管理業務(中津原浄水場外運転管理及び維持管理等業務委託)
中核市規模自治体における主力浄水場全体の運転・維持管理業務
福山市では、市内の生活用水・工業用水のほとんどを、中津原・出原・千田・箕島の主要4浄水場(施設能力:約48万㎥/日)から供給しています。2017年より当社を代表企業とする共同企業体が、これら主要4浄水場の運転維持管理と、市内200カ所を超える配水施設・加圧施設の運転管理を行っており、福山市民の暮らしを支えています。