2019年12月4日 JFEエンジニアリング株式会社 JFEアクアサービス機器株式会社 |
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JFEエンジニアリング株式会社(社長:大下元、本社:東京都千代田区)の100%子会社であるJFEアクアサービス機器株式会社(社長:土井悟、本社:静岡県掛川市)はこのたび、非常用コンパクト浄水装置「水姫」(みずひめ)を発売しました。
近年、わが国では自然災害が頻発しており、水や電気などのライフラインが寸断された状況での衛生環境の確保が求められています。特に生活に最も必要な水は、飲用として一人あたり3ℓ/日、洗濯や洗浄などの生活用水*1まで含めると15ℓ/日*2が必要と言われています。
公共の避難所ではペットボトル飲料水の備蓄が進んでいますが、飲用以外の衛生上必要な生活用水までペットボトル水で十分賄うことはできません。生活用水が不足すると体調悪化や、感染症の拡大といった健康リスクを引き起こす恐れがあります。
水姫は、災害時に避難所で必要な生活用水を必要なだけつくる*3ために開発された商品で、浄化された水は洗濯水、洗浄水、浴用水など様々な用途に安心して使うことができます。水源はプール、河川、井戸、池、雨水などを想定しており、小型・軽量、簡単操作、高い浄水能力、低価格が特長です。
当社グループはくらしの礎を創り、担う企業として、災害時にも安全・安心の生活環境づくりで社会に貢献してまいります。
コンパクト&シンプル。電源は家庭用コンセントで可 | 2人で楽々持ち上げられます(モデル身長170㎝) 重量34kg、幅470×奥行670×高さ550㎜ |
■JFEアクアサービス機器株式会社 概要
創業 | : | 1910年(前身は磯村産業株式会社掛川工場) 2014年5月、JFEエンジニアリング株式会社による株式取得により社名変更 |
事業内容 | : | 水処理設備のメンテナンス、機器販売 |
資本金 | : | 3000万円 |
注釈
*1 | : | 浄化水を多数の人が利用する「飲料水」に認定するには水質検査が必要で、災害時に迅速な検査は困難であると想定されるため、飲用以外の生活用水を利用目的としています。 |
*2 | : | 「避難所運営ガイドライン」(2016年4月 内閣府)内で参考にすべき国際基準として紹介されているスフィア基準の2018年版ハンドブックでは、飲料および食物、衛生上の行動、調理ニーズの目的で一人一日最大15ℓの水が必要とされています。 |
*3 | : | 国内の非常用浄水装置は、極めて高い水質の浄水能力を持つ一方、少量しか造れないグループと、大量の造水が可能な一方、運搬収納が大変で水質も劣るグループに大別されます。 水姫は、これらの中間に位置し、数百人規模の避難所の生活用水1台で賄えます。 |