カランドリア型結晶缶

晶析

原理

主に製糖の煎糖工程に使用されるバッチタイプ結晶缶です。
精製された砂糖溶液(糖液)を供給した後、結晶缶内部に設置された加熱管を蒸気にて加熱します。
この加熱部をカランドリアと呼びます。
砂糖溶液は、加熱によるサーモサーキュレーションおよび撹拌機により加熱管内部とダウンテーキを循環しながら、蒸発濃縮されます。糖液の濃縮が進み、所定濃度に達した時点で種晶と呼ばれる微細な砂糖を供給します。
その後も蒸発濃縮を継続しながら、糖液を追加していくことで、種晶を所定の大きさまで砂糖結晶を成長させる結晶缶です。

特長

効率的な煎糖操作
特別に設計したマリンタイプ撹拌羽根がカランドリア中心部にあるダウンテーキに設置されています。運転(糖液・ユーティリティー・設置場所・製品)条件に合わせて、加熱管内部の糖液上昇流速や加熱管の数、撹拌機仕様等を計画設計することで、効率的な煎糖操作が達成できます。

生産効率向上、省エネルギー
全自動煎糖装置を設置し、目的製品に適した煎糖運転を実施することで、煎糖サイクルタイムが短縮でき、生産効率向上・省エネルギー・製品品質向上を実現します。

 

カランドリア型結晶缶

適用例

精製糖、原糖、ビート糖、ぶどう糖

関連分野/設備・技術

食品分野

一般的に消費される砂糖を製造する設備です。結晶化工程においてカランドリア型結晶缶が採用されています。

食品分野

精製糖の原料となる原糖を製造する設備です。結晶化工程においてカランドリア型結晶缶が採用されています。

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